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No.110 LEVI'S 501-XX 110周年復刻

今回はやっと買うことのできた逸品です。

今回の紹介で110品目と言うことで、110周年複刻を紹介します。

No.110 LEVI'S 501-XX 110周年復刻

このジーンズが販売されていた当時、中学生~高校生でした。

価格が¥16,000

当時はさすがに手が出ませんでした。

それでは、なるべく詳しくディテールを見ていきましょう。
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正面
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背面
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紙パッチ
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赤タブ

bigE
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バックポケットは大きめ

アーキュエイトステッチ

アーキュエイトは浅めです。
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バックポケットはチェーンステッチ
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黒カン
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裏面 黒カン
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トップボタン刻印は555

平行ステッチ

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リベットはアルミ
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スレーキ

110周年スタンプ
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股カンヌキ
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コインポケットはチェーンステッチ

赤耳はなし
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ベルトループが長いように思います。
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タグ

リーバイスジャパンkk
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赤ラベル
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1995年10月バレンシア工場製
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ボトム チェーンステッチ

アウトシーム 赤耳

regular501はボトムがシングルステッチですが、こちらはチェーンステッチでカッパリングもキレイに出ています。
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インシーム シングルステッチ
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リーバイス史上初の501復刻版です。

これ以前に日本製で復刻を作りましたが、そちらは501の品番を使わせてもらえなかったようです。
私の調べた感じだとこの501は1992年~1995年の3年間と短い間しか作られなかったものだと思います。

カタログには96年春夏まで載っていますが、96年製造の個体は見掛けません。

最終のカタログ↓
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歴史のあるリーバイス社なので、スレーキのスタンプに

For over 1xx years

とスタンプが押される記念モデルが多数存在します。ただ、どこを基準に言うかが問題でモデルによってその起点が違います。

この復刻は110周年モデルと言われ、スレーキにFor over 110 yearsのスタンプがあります。1992年から110年前、1882年になりますが、1880年代に素材をキャンバス地からデニム地に変更し、1882年は宣伝にxxデニムと呼称しているそうです。(Wikipedia情報)

 

この501の紙パッチは3種類存在して、

初期

中期

後期

に分けることができます。

初期

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紙パッチのlot表記501の上が、WPL423 made in usa 100%cotton と表記されていて、cear~の赤文字がありません。この頃のregular501は赤文字です。

93年のカタログ

中期

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この年からregular501がリニューアルされました。

そのものではありませんが、これと同じで501が太文字、regular501と同じ紙パッチが使われているのが中期で、94年のカタログは太文字501です。

後期

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今回紹介している個体と同じで、

初期のlot文字に戻り、501の文字が細文字です。

95年、96年春夏のカタログが細文字です。

96年秋冬から新モデル(501XX-55501)に変更になりました。

 

この赤耳の501が復刻版として販売されていた当時は完成度が低いと言われ、色落ちが良くないと評価が低かったジーンズです。でも価格は¥16,000と高額でした。

このリーバイスの復刻版の完成度が低かったので、レプリカジーンズが出始め、良い色落ちをさせる為に各社がこぞってレプリカジーンズを作ったのだと思います。このジーンズの完成度が高かったらレプリカジーンズはなかったのかもしれないと、思います。もちろんオリジナル501が高すぎたのもありますが。

シルエットもワイドです。

当時は¥16,000出すのであれば、他のレプリカジーンズを買った方が良いと思っていました。

しかし、今となっては、米国・バレンシア工場製、コーンミルズ社製セルビッジデニムの評価が変わり、貴重な存在になりました。

ちなみに、この次に復刻されたのが55501で紙パッチの501XX 1955年モデルです。こちらもバレンシア工場で作られていますが、こちらの方が細かい部分など、完成度が高く人気がありますが、個人的にはこの110周年モデルの方が断然好きです。今思うと、復刻なので、そんなにオリジナルに似せすぎなくても良いと思います。米国製の47モデル、日本製の55モデルも持っていて穿きましたが、どちらもそれなりの完成度はありますが、やはり言葉では表し辛いですが、色々な意味でちょっと面白味に欠けると言うか、わざとらしさがでてしまう部分があります。

しかし、この110周年モデルはそのわざとらしい部分が少なく、今見ると当時感じられなかった、新鮮味が改めてあると思います。

なので、断然110周年モデル押しです。

一説によると、この色落ちの悪いデニムですが、80年代の赤耳の最終モデルの生地の残りを使って作ったなんて話も耳にしましたが、真偽は?です。

 

不人気の為、生産数も少ない上、レングスカットされているものが多く、マイサイズで濃紺のものがなかなか見つかりませんでした。この当時の裾上げはシングルステッチが当たり前で、チェーンステッチで裾上げする人はほとんどいませんでした。と言うか街のジーンズショップでユニオンスペシャルがあるお店なんてありませんでした。L36ですが、縮んで83cmくらいになっています。

購入価格は¥4100+送料で¥5000弱で購入しました。たまたま濃紺、フルレングスを購入することができてラッキーでした。

この年代にリーバイスジャパンがVINTAGE JEANSの復刻を初めました。初復刻は502で501zxxを日本製で復刻させました。当時は米国製以外は501を使わせてもらえなかったようですが2000年になって日本製にも501を使わせてもらえるようになったみたいです。現行のLVCは世界中日本製ですが・・・。