最近の90年代ブーム、古着ブームにより80年代90年代に生産された製品がネオビンテージ、ネクストビンテージなどと呼ばれ、人気と価格が上昇している様に思います。
特に90's regular501はその価値が見直され、リジッド、デッドストック、フラッシャー付、ゴールデンサイズとなれば安くても3万円はします。
中古となればまだ値段の安いものもありますが・・・。
そして、最近値段が上がってきていて、モノがなくなってきているのが、この90's regular501米国製と同じ時期に作られていたフィリピン製の501です。CONE XXデニムが使われているものなど、非常に綺麗な縦落ちをしています。 個人売買サイトでも安い価格のものはすぐにSOLDOUTになってしまいます。
後はDENIM JACKET、70505のスモールeや70506の一昔前はあまり見向きもされていなかったモノの需要が高くなってきているように感じます。
VINTEGEモノとなれば資料も多く昔発売された雑誌などを含めるとそれなりに資料を集めることができるのですが、このネオビンテージ、ネクストビンテージと呼ばれる80's,90'sの資料が非常に少ないと感じています。ジーンズやデニムジャケットなどはリーバイスブックくらいしか資料がありません。生産工場など、年式による細かなデティールなど、あまり詳しい資料がないのが現状です。
なので、このブログでは現在このネオビンテージ、ネクストビンテージと呼ばれる80's,90'sの製品をなるべく多く詳しく紹介していこうと思っていますが、私は古着屋さんではないので、そんなに多くの製品を紹介することはできません。ですが、紹介する製品はなるべく詳しく紹介していこうと思っていますので、私が購入した価格を含め、参考にしていただけたら良いと思います。
特に90'sのリーバイスのデニムは今着てみると不思議な魅力があります。生地の厚みや造りなどが独特で現行のものとは比べものになりません。
今のMADE IN THE USAシリーズは501の一番完成度の高い501XXを模倣している部分が多々あり、数百年前より脈々と進化している部分が少なくなってしまったのが、非常残念です。ところが米国のリーバイスで生産された2003年までのモデルには501の進化を感じられるモノになっていると思います。90年代当時は、進化しすぎて別のモノになってしまったと悪評が多かったのも事実ですが、今となっては、アウトシームの脇割やインシームの巻き縫いなど、合理性を求めた進化の現れのようにも思えます。
そう言った意味でこの米国工場最終のモデルは個人的には非常に魅力のあるモノだと感じています。
ジーンズと言うと色の落ち方、縦落ちを良く言われ、綺麗なヒゲ、ハチノスが評価されます。後はセルビッチ。ジーンズ好きと言えばセルビッチ付きのジーンズがマストで、セルビッチのないジーンズはジーンズではない。と思う方も多いと思います。
しかし、私は最近、一昔前の価値観とは別の価値観を持っています。それは、色落ち、セルビッチがマストの価値観ではなく、正当進化したオリジナルジーンズこそジーンズだ。と言う価値観で、2003年までのジーンズやデニムジャケットを再評価し、今まで価値のないものだと思っていた、80~90年代のデニムに魅了されています。