VINTAGE JEANSに思うこと。
LEVI'S 501で言うと、
~66前期(1976年頃まで)までを昔からVINTAGE JEANSと言っています。
66後期(80年代、収縮率8%)も今では最後のVINTAGE JEANSと言われるようになってきています。
赤耳モデル(80年代、収縮率10%)アイスブルーで縦落ちしない。
80年代~2003年(脇割)米国製、(通称regular501)こちらもアイスブルー、縦落ちしない。
それ以降~2017年 生産国色々(代表的なのは、メキシコ、フィリピン、グァテマラ等)生地 コーンデニム
2017年~ 生産国色々、生地インド、日本、中国等
時代によって様々な変化がありました。
僕達の世代は、90年代ヴィンテージブームだったので、VINTAGE JEANSといえば、66前期までと言う認識でした。私も当時、付き合いのあった古着屋の方から66前期のデッドストックを格安で譲ってもらいました。ウエストは30くらいでしたが、レングスが29と私にはとても短いレングスだったので、格安だったのですが、生から育てようと思いしばらく穿きました。しかし、いかんせんレングスが短く1年くらいで、あまり穿かず手放してしまいました。ジーンズは穿くものだと思っていたので。今思えば、穿けないサイズならデッドストックのまま取っておけば良かったと思います。
しかし、あれから20年。時代は変わりました。501は米国製だったあの頃はもう無く、今はその501でさえ貴重な時代になりました。
確かに今見ても、VINTAGE JEANSの色落ちは格好いいと思います。
ただ、ジーンズは色落ちが全てではありません。
穿き心地があります。これは見た目ではありませんが、色落ちと同じくらい大事なものです。
そう言った点で、今まで、あまり評価の高くなかった80年代~2003年の米国製regular501はガンガン穿けて穿き心地も良いと思います。
14ozデニムはいい感じです。
ストレッチデニムは穿きやすいですが、501の14ozを穿くとやっぱりこれだな。と思います。
縦落ちが絶対的な基準ではなくて、アイスブルーと言われる色落ちも悪くはなく、それはそれで味わい深いものだと思います。
逆に米国製regular501の後のフィリピン製コーンデニムは綺麗に縦落ちしますが、まだ、さほど評価されていません。もしかすると、もう10年後に評価されるのかな。その頃は、コーンデニム自体が貴重なのかもしれません。
VINTAGE JEANSはすでに枯渇していて、最近のブームによりもう手に入れるのは難しいと思います。
regular501はネクストヴィンテージ、ネオヴィンテージの部類なのかもしれません。regular=価値のないもの、と言う意味だとどこかの記事で読みましたが、今、私がregular501と言っているものはもうregularではないのかもしれません。
元々の定価(どの時代でも新品の販売価格が現在の価値で2万円を超えることはないのでは?)を考えてしまうと、すごくお値打ちなものでも、30万するジーンズを一般人が実用的に買うのはあまり現実的ではありません。
せいぜい頑張っても10万以下ぐらいではと、個人的には思います。
そう言った点では、米国製のregular501も悪くはなく、再評価され、その価値が見直されてきたと思います。
最近ではそのregular501でさえ手に入れることが難しくなってきたように感じます。
特にリジットやワンウォッシュのデッドストックは。ジーンズは投機的なものでもありますので、どのタイミングで手に入れるかが大事だと思いますが、まだ探せば出物は出てきます。ここ最近、月を追うごとに価格が上昇してきています。
数は減る一方なので、探している方は出物があったら迷わず購入することをお薦めします。